【舞台芸術の教育普及研究】コネリング・スタディ3年間の成果報告会をオンライン開催!

舞台芸術を”教材”と捉え、親子向け学習プログラムを開発するプロジェクト「コネリング・スタディ」が3年間の活動成果を発表する報告会を開催します!

コネリング・スタディ主宰の中村茜(舞台芸術プロデューサー)と臼井隆志(ワークショップデザイナー/ファシリテーター)や、コネリング・スタディと協働を行ったアーティストのAokidさん(ダンサー/アーティスト)、山本卓卓さん(劇作家/演出家、範宙遊泳主宰)、米原幸リオンさん(演劇カンパニー「チェルフィッチュ」出演俳優)を交え、2019年度から2021年度で生まれた活動の気づきを共有していきます。
加えて、森美術館アソシエイト・ラーニング・キュレーターである白木栄世さんをお招きし、これまでのコネリング・スタディを新たな視点から捉え直します。

オフラインからオンラインまで様々な環境の中で、アートからどんな学びを生み出すことができるのか。どんな遊びが必要になってくるのか。一緒に考えてみませんか?

■ 開催日程
2022年3月22日(火) 18:00-20:00

■ 視聴方法
YouTube Live

■ 視聴無料

■ 視聴予約
https://conneling-study0322.peatix.com/
※ 配信直前まで受け付けています。

■ コネリング・スタディとは?
 山吹ファクトリーを拠点に、パフォーミングアーツプロデューサー・中村茜とワークショップデザイナー・臼井隆志が主宰となって行う、舞台芸術を「教材」ととらえた学習メソッド制作プロジェクトです。「CONNELING(コネリング)」とは、「粘土をこねるように、アイデアを、思考を、観劇体験をこねてみる」、上演と鑑賞を「コネクトする」という意味が込められた造語です。【CONNELING STUDY(コネリング・スタディ)】ではアーティストによる公演の前後、または上演中にアクティビティを付け加えることで、新たな学びを生み、それによって上演と鑑賞とを新しいかたちで繋ぐ、という試みを行なっています。

これまでの実践などの記録
★子どもと大人が感想を共有する舞台芸術に向けて:https://note.com/precog/n/n548a254887f2
★「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート前編 :https://note.com/precog/n/n0ec67f0bdcb1
★「チェルフィッチュといっしょに半透明になってみよう」レポート後編:https://note.com/precog/n/nb6b8a79a7055
★Aokidによる実践紹介動画:https://youtu.be/_pFMQ0Ozx4o

■ 登壇者プロフィール
白木栄世(しらき・えいせ)
森美術館アソシエイト・ラーニング・キュレーター。熊本県熊本市生まれ。2006年武蔵野美術大学大学院修了。2003年より森美術館パブリックプログラム・アシスタントとして勤務。2017年より現職。森美術館の展覧会に関連するシンポジウム、ワークショップ、アクセスプログラム、学校プログラムなど、ラーニング・プログラムの企画・運営を行う。

Aokid(あおきっど)
 1988年東京生まれ。中学よりブレイクダンスを始め、世界大会Battle Of The Year 2008に出場後、活動領域を変えコンテンポラリーダンスやアーティストとしての活動を開始。活動歴には”架空の街を作る”をコンセプトにしたAokid Cityプロジェクト(2012)、様々な分野のアーティストと公園内を移動しながら発表を見たり参加したりする、どうぶつえんプロジェクト(2016〜)などがある。現在は個人での舞台作品や個展などの発表の他に、ワークショップとパフォーマンス、プレゼンテーションの同時開催やプラットフォーム作り集まり方の工夫を通して、当たり前とされているフォームのあり方を問い直す提案を重ね、日々模索し制作を続けている。

山本卓卓(やまもと・すぐる)
劇作家・演出家。範宙遊泳代表。1987年山梨県生まれ。幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。アジア諸国や北米で公演や国際共同制作、戯曲提供なども行い、活動の場を海外にも広げている。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。公益財団法人セゾン文化財団フェロー。『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞受賞。急な坂スタジオサポートアーティスト。ACC2018グランティアーティストとして、19年9月〜20年2月にニューヨーク留学。20年5月に「むこう側の演劇」を始動し、オンラインをも創作の場として活動している。

米川幸リオン(よねかわ・こう・りおん)
 1993年、三重県生まれ。京都造形芸術大学映画学校俳優コースと映画美学校アクターズコースを卒業。2017年に「三月の5日間」リクリエーションに参加し、「消しゴム山」「消しゴム森」、「階層」にも出演。そのほか小森はるか+瀬尾夏美「二重のまち / 交代地のうたを編む」、ミヤギフトシ「感光」、など。また、映画製作チーム・伯楽-hakuraku-のメンバーとして活動。

臼井隆志(うすい・たかし)
 1987年東京都生まれ。2011年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2006年より子ども向けワークショップに従事し始め、「アーティスト・イン・児童館」の企画・運営(2008~2015)では、子どもの居場所である児童館にアーティストを招聘するプログラムを実施。伊勢丹新宿店の教育事業「cocoiku」に従事(2015~)。販売員へのファシリテーション教育や、0~6歳の親子教室「ここちの森」の企画開発、体験型販売フロア「cocoiku park」の企画開発などを行う。演劇作品『プラータナー:憑依のポートレート』ではファシリテーションスクールを開講(2019)。2019年には「創造性の土壌を耕す」をミッションとした組織開発・商品開発を行う株式会社Mimicry Designディレクターに就任。同年4月より山吹ファクトリー主催「コネリング・スタディ」において、ワークショップのプランニングやファシリテーション協力を行う。

中村茜(なかむら・あかね)
 1979年東京生まれ。日本大学芸術学部在籍中より舞台芸術に関わる。現代演劇、コンテンポラリーダンスのアーティストやカンパニーの国内外の活動のプロデュース、サイトスペシフィックなフェスティバルや、領域横断的な人材育成事業などを手掛ける。ST横浜のプログラムディレクター(2004~08年)を経て、06年、株式会社プリコグを立ち上げ、08年より同社代表取締役。チェルフィッチュ・岡田利規、ニブロール・矢内原美邦、等の国内外の活動をプロデュース。海外ツアーや国際共同製作のプロデュース実績は30 カ国70 都市におよぶ。2009 年NPO 法人ドリフターズ・インターナショナルを設立。舞台制作者オープンネットワークON-PAM 発起人・理事。2011年より日本大学芸術学部非常勤講師。2019年には、日本財団主催の障害・性・世代・⾔語・国籍などを超えることを目指す「超ダイバーシティ芸術祭」True Colors Festivalの運営事務局を担い、2021年よりバリアフリー型オンライン劇場「THEATRE for ALL」をオープンするなど、活動の幅を広げている。

■ クレジット
助成:公益財団法人セゾン文化財団
主催:株式会社precog 山吹ファクトリー